高校生の息子が、スマホを差し出しながら言ってきた。
「これ、めちゃくちゃ安いから買って。」
画面に表示されていたのは、国内大手スポーツメーカーを名乗るショッピングサイト。トップに大きく「最大80%OFF」の文字。
まぁ「最大」だから、ほとんどの商品はそんなに安くないだろう。
そう思いながら商品一覧を見てみると…なんと、通常のセールでは絶対に80%引きにはならないような定番商品が、ずらりと割引表示されている。
試しに色とサイズを選んで「今すぐ買う」をタップすると、個人情報の入力画面が現れた。
アカウント未登録のサイトなら入力画面が出るのは普通のことだ。でも、なぜか頭の中で小さな警報が鳴った。
「なんか…怪しくないか?」
AIに聞いてみた
そこでURLをコピーして、Claude AIに貼り付けた。
「どうも安すぎて怪しい感じがするんだけど、調べてください。」
返ってきた回答は、こうだった。
これは詐欺サイト(偽ブランドサイト)です。絶対に購入しないでください。 URLだけで判断できる明確な根拠が複数あります。
そして具体的な根拠が列挙された:
① ドメインが完全に偽物 本物のブランド公式ドメインとは異なる、一見それらしく見えるドメインが使われていた。「mizuno」を「mawuzuno」のように、アルファベットを微妙に入れ替えた「タイポスクワッティング」という手口だ。
② URLの構造がECサイトらしくない URLに含まれるパラメータの形式が、特定の中国系ECプラットフォームで使われる形式と一致していた。
③ 価格が異常に安い 警察の公式見解としても、一般的な販売価格より極端に安い場合はコピー商品か詐欺サイトの可能性が高いとされている。
AIの回答は明確だった。「絶対に個人情報・クレジットカード情報を入力しないでください」と。
親子で気づいたこと
個人情報を入力する前に気づけたのは、ひとつには「なんか嫌な感じ」という直感、そしてもうひとつはAIを使って即座に検証したことだ。
息子とこんな話をした。
「常識外れに安い、って思ったときの感覚は大事だよ。その違和感を無視しないこと。」
「でもさ、AIに聞いたらすぐわかったじゃん。」
「そう。だから道具の使い方も大事なんだよ。」
まとめ:AIを「判断の補助線」として使う
今回の件で改めて感じたのは、AIは**「怪しいかも」という直感を、根拠ある判断に変えてくれるツール**だということだ。
詐欺サイトの手口は年々巧妙になっている。URLをひと目見ただけでは判別が難しいケースも多い。そんなときに「まずAIに聞く」という習慣は、家族全員のセキュリティレベルを底上げしてくれる。
AIをどう日常生活に活かしていくか。これからも考え続けていきたいと思う。