家計の固定費見直しは「一度やれば、ずっと効く」――バス運転手が本気で調べた格安SIM徹底比較


まず正直に言います。大手キャリアをぐるぐる渡り歩いていた時代の話

恥ずかしながら、ここ数年の自分の携帯キャリア遍歴を振り返ると、だいたいこんな感じでした。

docomo → au → SoftBank → また docomo …

「今なら乗り換えで〇万円キャッシュバック!」
「初月の月額が半額!」
「家族割でこんなにお得!」

そういった言葉に反応して、新しいキャリアに乗り換えるたびに「賢い消費者になれた気分」でいたわけです。

でも冷静に計算してみると、毎月の通信費は 大人2人だけで1万5千円前後 かかっていた。キャッシュバックで一時的に得した気になっても、月々の料金が高いままでは長い目で見れば損をしている。そのことにようやく気づいたのは、家計の固定費を本格的に見直し始めたときのことでした。


「固定費の見直し」という発想の転換

家計の支出を大きく分けると、食費・光熱費・保険・通信費などの 「固定費」 と、日用品や外食などの 「変動費」 があります。

節約しようとすると、ついつい「今日は外食を我慢しよう」「電気をこまめに消そう」といった変動費の削減に目が向きがちです。でもその努力って、毎月毎月続けなければ効果が消えてしまう。

一方、固定費は 一度見直せばその後はずっと効果が続く んです。

携帯電話料金はまさにその典型。毎月確実に出ていく支出でありながら、一度最適化してしまえば以後は何もしなくてもその恩恵を受け続けられる。しかも金額が大きい。

わが家は家族5人全員がiPhoneを使っています。

  • 大人(自分・バス運転手)
  • 大人(妻・保育士)
  • 高校生(野球部)
  • 中学生
  • 小学3年生

この5回線を大手キャリアで揃えたら、月2万〜2万5千円、年間24万〜30万円 が通信費として消えていく計算になります。

「これは本気で調べなければいけない」

そう感じたのが、今回の格安SIM乗り換え計画の出発点でした。


徹底調査:格安SIM6社+大手3社を丸裸にした

「なんとなく格安SIMは怖い」「サポートが心配」——そういった漠然とした不安をなくすために、主要なサービスを徹底的に調べ上げました。

調査対象は以下の9社です。

格安SIM(MVNO・MNO系)

  1. 日本通信SIM(現在利用中・ドコモ回線)
  2. 楽天モバイル
  3. IIJmio
  4. mineo(マイネオ)
  5. LINEMO
  6. povo2.0

大手キャリア(比較参考) 7. docomo 8. au 9. SoftBank


料金を並べてみると、差は一目瞭然

20GBプランの月額料金比較(2026年4月時点)

事業者 月額(20GB目安) 5分かけ放題
日本通信SIM ¥1,390(5分かけ放題込み) 込み
IIJmio ¥2,000 +¥500
LINEMO ¥2,090 +¥550
楽天モバイル ¥2,178 無料(Linkアプリ)
docomo(ahamo) ¥2,970 込み
au(UQモバイル) ¥2,728 +別途
SoftBank(ワイモバ) ¥2,090 +¥550
docomo(本プラン) ¥7,315〜 別途
au(本プラン) ¥7,238〜 別途
SoftBank(本プラン) ¥7,238〜 別途

この表を眺めていると、大手キャリアの本プランがいかに高いかがよくわかります。「家族割」や「光セット割」を最大限に組み合わせても、格安SIMの定価には追いつかないケースがほとんどです。


家族5人でシミュレーションすると、差額が衝撃的

わが家の使い方に合わせて8パターンのシミュレーションを行いました。

パターン 内容 月額合計 年間合計
① 日本通信SIM(推奨) 大人4名+小学生シンプル290 ¥6,628 ¥79,536
② 楽天モバイル全員 段階制プラン ¥9,790 ¥117,480
③ IIJmio全員(家族割) 容量別最適化 ¥7,690 ¥92,280
④ LINEMO全員(3GB) LINE活用型 ¥4,950 ¥59,400
⑤ 組み合わせA 日通+楽天 ¥7,426 ¥89,112
⑦ ahamo全員 品質重視 ¥14,850 ¥178,200
⑧ 大手キャリア標準 比較参考値 ¥20,000 ¥240,000

大手キャリア標準と日本通信SIM中心のプランを比べると、年間で約16万円もの差 が生まれます。10年続ければ160万円。これは笑えない数字です。


格安SIMの「よくある不安」を正直に検証した

調べていく過程で、格安SIMへの懸念点もいくつか出てきました。それぞれ正直に評価します。

不安①:昼間の通信速度が遅い?

これは本当です。 MVNOは昼12〜13時の混雑時に速度低下が起きます。ただし、朝・夜・休日はほぼ快適に使えます。わが家の場合、バス運転中はスマホを使わないし、妻も保育中は使わない。昼の速度低下が致命的になるシーンがほとんどありませんでした。

不安②:店舗がなくて困ったときに頼れない?

→ これは人によります。スマホの設定に慣れている方ならオンラインで完結できます。初めてeSIMを設定したときは少し緊張しましたが、10〜15分で完了しました。

不安③:iPhone 17以降はeSIM専用になる?

重要な点です。 iPhone 17・17 Air から物理SIMスロットが廃止され、eSIM専用になっています。日本通信SIMはeSIM対応済みですが、将来の機種変更時も必ずeSIM対応を確認してください。

不安④:海外旅行のとき困らない?

→ 日本通信SIMは海外ローミング非対応です。ただし、渡航前に「Airalo」などの現地eSIMアプリで購入すれば1GB数百円〜で対応できます。むしろ大手キャリアのローミングオプションより安上がりになることも多いです。


結局どこにしたか:日本通信SIMを選んだ理由

6社を比較した結果、わが家は 日本通信SIM をメインに選びました。

選んだ理由

  1. 「みんなのプラン」の圧倒的なコスパ
    20GB+5分かけ放題が月1,390円。2026年4月現在、この容量帯では業界最安水準です。

  2. ドコモ回線の安心感
    バスの運転ルートは地方も多い。ドコモ回線ベースなら地方でもある程度カバーされています。

  3. シンプル290の存在
    小学3年生の娘はほぼWi-Fi接続で外出時もほとんどデータを使わない。月290円でSIMを維持できるのは助かります。

  4. 縛りなし・いつでも乗り換え可能
    違約金なしで解約・乗り換えができる。料金改定があればすぐ動ける安心感があります。


乗り換えてから感じていること

率直に言います。「使い心地はほぼ変わらない」 です。

日常のSNS、地図アプリ、動画視聴、LINE通話——これらは格安SIMでも何ら不自由しません。昼の混雑時間帯に動画をヘビーに使う場面がなければ、体感速度でのストレスはほぼゼロです。

一方、財布への影響は明確です。現在、大人2名の通信費は月2,780円(1,390円×2)。以前の大手キャリア時代と比べると毎月1万円以上の削減になっています。

子どもたちの3回線を追加すれば、家族5名の合計は月6,628円(年間79,536円)の見込みです。


これから実行する行動計画

調査を終えて、具体的なステップを決めました。

Step 1:子ども3名の回線を日本通信SIMで追加契約する
Step 2:3ヶ月間、各自のデータ使用量をiPhoneの設定画面で確認する
Step 3:使用量に応じてシンプル290⇔みんなのプランを最適に切り替える
Step 4:海外へ行く際は、渡航前にAiralo等でeSIMを手配する
Step 5:毎年4月頃、各社の料金改定をチェックして乗り換えを検討する


まとめ:固定費の見直しは「一度やれば、ずっと効く」

キャリア間を渡り歩いていた頃は、乗り換えのたびに達成感がありました。でもそれは「お得になった気分」であって、本当の意味での最適化ではありませんでした。

格安SIMへの移行は、キャリア変更という「イベント」ではなく、通信費という「固定費の構造」を変える決断です。

一度切り替えてしまえば、あとは放っておいてもその節約効果が毎月・毎年積み重なっていく。

わが家の場合、大手キャリア比で年間16万〜20万円の節約が見込めます。この金額を新NISAの積み立てに回せば、10年後・20年後の資産形成にも確実につながっていく。

「携帯代なんてどこも同じだろう」と思っている方こそ、一度立ち止まって料金を見直してみてください。その一手間が、長期にわたる大きな差を生み出します。


調査データ:2026年4月時点。各社の料金は変更される場合があります。乗り換え前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

家族構成:大人2名(バス運転手・保育士)、高校生1名(野球部)、中学生1名、小学3年生1名。全員iPhone使用。